WEARINGON STROBER

2023/11/10 13:14


板橋区にある私立幼稚園『みその幼稚園』の園長をされている、坂本静枝さんにお話を伺いました。


インタビュアー:本日はお忙しい中お時間いただきありがとうございます。よろしくお願いいたします。

坂本さん:どうぞお願いします。



■ご職業について


インタビュアー:はじめに、ご職業について教えてください。

坂本さん:職業は幼児教育です。58年終わろうとして、59年目になるところです。

インタビュアー:今までお仕事をされていて、靴に関するお悩みなどありましたか?

坂本さん:やっぱり仕事柄、長い時間子供たちと一緒に生活するから、合う靴でないと、とてもとても。

坂本さん:頭の芯が痛くなってくる?それがやっぱり一番つらいですね。一歩一歩歩くにしても、しっかりした靴で生活するのとはものすごい疲労度が違うと思います。

インタビュアー:おっしゃる通りだと思います。



■みその幼稚園のはじまり


坂本さん:大したことやってなくて、もう80歳?昨日も年齢表を見たら、昭和12年生まれの86歳って書いてあるんですよ。

インタビュアー:全然見えないです!

坂本さん:87歳かな?で、主人は68歳で亡くなって、21年経つんですよ。

坂本さん:主人が亡くなってから21〜22年ここをやってきて、息子も嫁もいますけど、どういう風にやってくかとか、そういうものを自分で判断しながら、まあ落ち込まないでやってきました。

坂本さん:成増は昔、農家が60件ぐらいあったんですよ。

坂本さん:私がちょうどここに嫁いだときに、ものすごい土地代がぐーんっとあがったんです。だからみんな、ガソリンスタンドにするとか、蕎麦屋にするとか、職業を変えたんです。

坂本さん:そこでうちの父親が考えたのは、幼稚園を作るんだって。私も保育の免許はもってなかったから、子供を二人母に見てもらって、保育の学校に通って。それで免許を取ったんです。

インタビュアー:それがみその幼稚園さんのはじまりなんですね。

坂本さん:40年のはじまり。まあ最初はね、運動会のときなんか、マイクを持った時震えちゃってね。

インタビュアー:緊張しますもんね。

坂本さん:昔はもうガタガタしちゃってたけど、今は突然何かしゃべりなさいって言われても、まあこう、浮かんできたものをしゃべってるうちに、次のことが浮かんでくるようになって。

坂本さん:図々しくなってきちゃってね……もう図々しくなったらおしまいなんですよ。

インタビュアー:なにをおっしゃいますか!

坂本さん:まあでも、嫁もしっかりした嫁だし。孫もしっかりしてます。ええ。

坂本さん:間違ったことがあると、絶対的に、ピシッと職員に言います。46人職員がいて、みんな一生懸命やってくれてるんですけども、そのなかでもやっぱり、怠けてるわけじゃなくて、違う気持ちを持ってる人には、即、自分で言いますね。

坂本さん:それを経営者が直接言うのは大変なの。良いことはすぐ言えるんですけど、悪いこと言うのはものすごい大変。

インタビュアー:エネルギーを使いますからね。

坂本さん:ね、どういう風に言ったらいいかなって考えて……「あの、申し訳ないですね」って一言先につけといて、こうしていただくといいんですけどねとかって言います。やっぱり、いい仕事場にするには、みんなが同じ気持ちになってないと。

坂本さん:みんながやっぱり、少しずつ少しずつ楽なほうに行っちゃうと、今度歯止めがつかなくなる。それに早く気が付かないと経営者はだめだから、元通りに戻してよって。ね、時間もここまで決まったんだから、これ戻してよって言わなくちゃなんないし。

坂本さん:それをね、夜中でも気が付くとね、パッと。鉛筆とノートが置いてあるんですけど、パーッと書いとくんですよ。それでみんなが集まった時に、上から目線じゃなくて。みんな一生懸命やってるけど、もう少しここのところが頑張れたら尚いいかなと思うし。

坂本さん:やっぱり子供っていうのは、先生の顔をものすごい見てるから。

インタビュアー:子供のほうが何事も敏感ですからね。

坂本さん:敏感!やっぱり顔は心の奥を映してるもんですよね。それを子供はほんとによく見てる。だから子供の前に立ったら嘘をつけない。

坂本さん:純粋な子供を預かるっていうのは、ほんとに厳しいです。楽そうに見えて。

インタビュアー:大変なお仕事なんですね。

坂本さん:偉そうに保育のことまで喋っちゃった!

インタビュアー:貴重なお話をたくさん話していただいてありがとうございます。



■みその果樹園について

インタビュアー:気になっていたのですが、ブドウ畑があるじゃないですか。あれはワインのブドウなんですか?

坂本さん:そうです。

インタビュアー:凄い!東京でワインを作るというのはなかなかないですよね?

坂本さん:まあないですかね?都内だと1つぐらいあるかどうかわかりません。

坂本さん:あのブドウは草をとって工場のほう送ったばかりなんですよ。今度ラベルをうちで作るんですけど、どういう風に作るか。

坂本さん:うちの長男が絵を描くの得意だから、彼が考えると思うんですが。成増ブドウって書くか、東京ブドウって書くか……?

インタビュアー:そのお名前を言ったら、坂本さんのところのワインだってわかるんですね。

坂本さん:そうそう!飲んでみたいって人がきっといっぱいいるんじゃないかしら。

インタビュアー:いらっしゃると思います。希少価値が高いですから。

坂本さん:畑も今までいろんなものを作っててね、ブドウの前は梨だったんです。もう見事になって。

坂本さん:全盛期には皆さんが手伝いに来てくださったんですが、片づけまでやってくださるので、梨を好きなだけ持ってって良いよって言ったらね、もう袋にぎっちりいれて、ね、動けなくなっちゃってね!

坂本さん:そして、反対側のほうは品種のいい柿なんですが、それがもうね、11月、12月ぐらいになると真っ赤になって。で、鳥が食べちゃうんですよ。

インタビュアー:えーっ!鳥が狙ってるんですか!

坂本さん:熟してくると狙って狙って。みんなね、仲間を呼んでくんですよね。

インタビュアー:美味しいから食べられちゃうんですね……

坂本さん:まったく、まあうちでもいろんなことを今までやってきてね。今現在に至ってんですよ。

坂本さん:いろんな違う話までしちゃった。

インタビュアー:いえいえ。坂本さんと果樹園の歴史が分かってとても良かったです。



■休日の過ごし方


インタビュアー:普段お休みの日はどう過ごされてますか?

坂本さん:休みの日は普段とは違いますので、できるだけ私的なことをやったり、時間があれば友達と旅に出たり、買い物に出たりしています。

インタビュアー:旅をするのですね。旅行はどういったところに行かれましたか?

坂本さん:何十年生きてますから、国内は南のほう行ったり、北海道のほう行ったり、ありとあらゆる所なんとなく友達と行ったかなと思ってます。

坂本さん:仕事の関係で夏休みが長いので、ヨーロッパにも3回ほど行きました。そのときに、やっぱり靴が重要だということをすごく思いましたね。

坂本さん:どこの国に行った時だったかな?靴屋さんがあって、みんなで靴を買ってきて。今5mm小さいのが1つ残ってて、それは誰かに履いてもらおうと思って置いてありますけど、やっぱりいい靴は家に財産として残そうと思っているところです。



■ストロバーシューズの良さ


坂本さん:私は靴の美しさって、靴屋じゃないからわからないんですけど……ストロバーの靴には、派手さっていうものはないですよね。

インタビュアー:地味、ですね。

坂本さん:地味ですよね、すごく。でも何でストロバーの靴が買いたいかっていうと、地味さの中に、やっぱり自分が納得する革の柔らかさとか、品質の良さとかがあって、それを求めるとあの靴がずーっと買いたくなる。

坂本さん:ちょっと、値段は高いですけどね!

坂本さん:高いんですよ。でも高くても3倍履けちゃうと思います。

坂本さん:心の問題ですよね。自分がこれを履きつくそう!と思えば、そうなっちゃうと思う。

インタビュアー:素敵です。

坂本さん:私はこの家の本家として、うちから出た人に何かを買ってやりたいなと思ってて、今度あの靴を買ってあげようと思ってね。

インタビュアー:ありがとうございます。皆さんの健康維持に貢献できれば一番嬉しいです。

坂本さん:昔旅行に行ったときに、同行してた奥さんが「私もう歩けない」とか言い出して。じゃあ私の靴履いてみる?って言ってストロバーの靴を2足履かせてみたんです。そしたら「あら良いわね」って。

坂本さん:ストロバーの靴を履きだしてから皆に靴の自慢してて。そんなことがだんだん増えてきましたね。

インタビュアー:ありがとうございます。

坂本さん:
この間のお盆の時に、ベルトで止めるサンダルを履いてたの。そしたら向こうの玄関で、あれ?同じ靴があるって思って。

坂本さん:そしたらね、主人の弟の嫁がお宅様の靴を履いてて、あら、これ履いてるの?って言ったら「そうなのよこれね、見つけたんだけど、これ良いわよ」って言うから、あたしもこれずっと前から履いてるのよって言ったら「ちょっと高いけど、良いよね」って。

インタビュアー:凄い偶然ですね!

坂本さん:今は同じエナメルを5mm違いで3足持ってます。23.5cm、24cm、24.5cm。冬になると厚い靴下履くから24.5cmを履こうと思って、下駄箱に3足あります。で昨日もサンダルを買ったの。

坂本さん:あとはパンプスを買いたいと思ってます。



■ストロバーの接客


坂本さん:やっぱりね、お上手よ、みんな親切だし。

坂本さん:でね、靴売り場いくとこう、履かせてくださるでしょ?恐縮しちゃってね、殿様じゃあるまいし。

インタビュアー:いえいえ、とんでもございません。

坂本さん:履かせてもらっちゃ悪いって言いながらも、サイズを調べるには専門家に「これは当たるね、爪が当たってるね」って見てもらわなくちゃな、と思っています。

坂本さん:でももうね、年が年だから、仕事ももう少しで終わろうと考えていますけど。あの靴で最後まで、ね。

インタビュアー:ぜひ頑張っていただきたいです。
坂本さん:それと、なんで惹き付けられるかっていうと、やっぱり心と言葉っていうの?

坂本さん:やっぱり店員さんも、冷たくて「あそこにあってここにあって……」とかって言ってるだけじゃ、お客はつかないよね。

坂本さん:あの人を信頼してるから、電話一本しとけばあの人が見つけてくれるからいいやと。そういう関係だから、その人が送ってくれたものは私がお願いしたものと同じだから、決済は担当者に来てもらってあそこで決済して……と、そういう買い方ですよ。

インタビュアー:でもそれは信頼関係ができないと、できないですよね?

坂本さん:そう。だからね、この年になると、よく行ってるお店で「座らしてもらいたいんですけど椅子お借りしてもいいですか?」って言ってまず座らしてもらって、手荷物は自分の足元へ置くんですよ。

坂本さん:そうするとね、あー置いてください置いてくださいって、椅子をもう一つこっちへ持ってきて、ハンドバッグなんか椅子に置いてくれるんですよ。

坂本さん:いやー、座らしていただくだけで十分なのでここでいいんです、ここで、って言ったら、やーそう言わないでくださいなんておっしゃってくださって。そういうやり取りの中で、やっぱり愛情が生まれてきて、あの人に電話しとけば、悪いものは見つけないだろうと思うようになってくる。100%安心しちゃう。

インタビュアー:究極は愛なんですね!!

坂本さん:そう!愛!
坂本さん:まあでもね、こういう靴の会社の方がいらっしゃるっていうのはどういうことかなって思ったけど、良いことだと思いましたね。 

インタビュアー:今日はお忙しいところお時間いただきありがとうございました。




『みその幼稚園』の坂本静枝さん、改めてインタビューにご協力いただきありがとうございました!